大規模な通信障害が発生した際に、話題になった「eSIM」。
SIMカードの受け取りをしなくても、プロファイルをダウンロードするだけで、すぐに通信サービスを利用できるというメリットがあります。
eSIMを提供する格安SIMは徐々に増えつつありますが、まだまだ対応していないキャリアも。
この記事では、eSIMに対応している格安SIMの中から、おすすめの5サービスを紹介していきます。
サービス名 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
最低月額 | 20GB:2,970円 | 0円 ※ | 3GB:990円 | 3GB:1,628円 | 3GB:2,178円 |
通信回線 | ドコモ | au | ソフトバンク | au | ソフトバンク |
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eSIMの概要
通常のSIMカードは、親指の爪ほどの大きさのチップをスマホに挿入することで、通信サービスを利用できるようにしています。
しかしチップの代わりに通信用のプロファイルをインストールすることで、チップを挿入しなくても通信サービスを利用できる技術が生まれました。これを「eSIM」と呼びます。
格安SIMはオンラインで契約申し込みをするケースが多いため、通常のSIMカードを使う場合は、チップが手元に郵送されるまでは通信サービスを利用できません。
eSIMなら契約後に通信用のプロファイルをインストールするだけで、すぐに利用開始できるため、急いでいる場合はとても心強いですよね。
eSIMの利用には対応しているスマホが必要となりますが、iPhoneシリーズならiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降のモデルはすべて対応しています。

スマホ選びの際に意識していなかった場合でも、意外と手元のスマホがeSIMに対応していたという方も多いでしょう。
またスマホ自体がeSIMにしていても、キャリア側で動作確認が取れているとは限らないため、最終的には必ず各キャリアの動作確認済み端末ページを参照してみてくださいね。

eSIM発行に対応しているおすすめの格安SIM5選
便利なeSIMに対応している格安SIMの中でも、通信品質に定評のあるおすすめサービスを5つ紹介します。
今すぐに乗り換えたい、サブの電話番号が欲しいなど、急ぎのニーズにも応えられますよ。
ahamo|ドコモのオンライン受付専用プラン

大手キャリアであるドコモとまったく同じ通信品質ながら、契約やサポートをオンラインに限定することで、格安料金で利用できるahamo。
通常のSIMカードに加えて、eSIMにも対応しています。
従来は20GBのプランのみでしたが、2022年6月に80GB追加できるオプションが登場し、あわせて最大100GBの通信が可能な点が魅力です。
基本データ容量 | 基本月額料金 |
20GB | 2,970円 |
20GB▶︎ 100GB ※ | 4,950円 |
100GBのデータはテザリングにも利用できるので、ポケットWi-Fi代わりのサブ回線としてもおすすめですよ。
ドコモと同等の通信品質
povo|auのオンライン受付専用プラン

auからもオンライン受付専用プランが登場しています。正式名称はpovo2.0(ポヴォニテンゼロ)。こちらもauと同品質の通信を、低価格で利用できる点が魅力です。
こちらも通常のSIMカードに加えて、eSIMにも対応しています。
オンライン専用料金プラン | ||
povo2.0 | 基本料 0円 | +トッピング |
povoの特徴はユニークな料金体系にあります。基本料金はなんと0円で、インターネット通信や通話し放題などのオプションは使いたい時に使いたい分だけ購入可能です。
トッピング一覧
データ使い放題 | 24時間 | 330円/回 |
データ追加 1GB | 7日間 | 390円/回 |
データ追加 3GB | 30日間 | 990円/回 |
データ追加 20GB | 30日間 | 2,700円/回 |
データ追加 60GB | 90日間 | 6,490円/回 |
データ追加 150GB | 180日間 | 12,980円/回 |
他社のスマホプランとは料金体系が全く異なりますが、過去にプリペイド携帯を使ったことがある方は、イメージしやすいかもしれません。
少なくとも180日ごとに1つの有料オプションを購入する必要がありますが、購入する都度に自然と料金の見直しができるのがうれしいですね。
LINEMO|ソフトバンクのオンライン受付専用プラン

LINEMOはソフトバンク版のオンライン受付専用プランです。前述のahamo、povoと比較して紹介されることの多いサービスです。通信品質はソフトバンクと同等のため、快適に通信できます。
通常のSIMカードとeSIMから選んで契約できます。
料金プランはシンプルに2つだけ。使いたいデータ量にあわせて簡単にプランを選べます。複雑なセット割もないため、しがらみなくスマホを安く利用したい方にぴったりですね。
プラン名 | データ容量 | 基本月額料金 |
ミニプラン | 3GB | 990円 |
スマホプラン | 20GB | 2,728円 |
またLINEMOはLINEのチャットや通話にはデータ量を消費しない「LINEギガフリー」であることも特徴です。
LINEを使うために契約を検討している方にとっては、うれしいポイントでしょう。
ソフトバンクと同等の通信品質
UQモバイル|auのサブブランド

UQモバイルは、auのサブブランドに位置づけられる格安SIMです。
auと同様にKDDI社が運営・提供を行っていますが、フルサービスであるauとは異なり、一部の手続きをWebや電話窓口に限定することで安価にサービスを提供しています。運営コンセプトが異なるため、「サブブランド」という表現をされることが一般的ですね。
UQモバイルのプランは以下の3種類です。いずれのプランも通常のSIMカード、eSIMから選んで契約できます。
プラン名 | 基本データ容量 | 基本月額料金 |
くりこしプランS +5G | 3GB ※ | 1,628円 |
くりこしプランM +5G | 15GB ※ | 2,728円 |
くりこしプランL +5G | 25GB ※ | 3,828円 |
UQモバイルはオンライン受付専用プランと異なり、光回線や家族回線とのセット割があります。また実店舗があるため、対面接客を受けられることもうれしいポイントです。
大手キャリアに近い感覚で、安価な料金のeSIMを使いたい方におすすめのキャリアです。
ワイモバイル|ソフトバンクのサブブランド

ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドです。
ソフトバンクと同等の通信品質ながら、利用できるデータ容量を限定することで低価格で提供しています。UQモバイルと同様に「サブブランド」と表現されますが、ワイモバイルショップでのサポート範囲はソフトバンクとほぼ変わりありません。
ワイモバイルは以下3つのプランを提供しています。どのプランでも通常のSIMカード・eSIMを選べますよ。
プラン名 | 基本データ容量 | 基本月額料金 |
S | 3GB ※ | 2,178円 |
M | 15GB ※ | 3,278円 |
L | 25GB ※ | 4,158円 |
ワイモバイルもUQモバイルと同じように、オンライン受付専用プランにない光回線・家族回線とのセット割を提供しています。
大手キャリアとほぼ同じサポート体制のまま、通信費を削減したい方におすすめのキャリアです。
eSIMを利用する際の注意点
eSIMはとても便利な機能ですが、利用にあたって通常のSIMカードとは異なる注意点があります。主なポイントは以下の通りです。
- キャリアでeSIMの動作確認が完了しているスマホかどうか
- スマホを初期化した場合、eSIMの再発行が必要になる
本章でひとつずつ紹介していきますね。
キャリアでeSIMの動作確認が完了しているスマホかどうか
各キャリアは以下のように、問題なく通信サービスを利用できるスマホのリストを公開しています。

一般的に通常のSIMカードと、eSIMの対応状況は分けて記載されていることが多いため、eSIMを契約する際は必ず「eSIMの利用可否」をチェックしましょう。通常のSIMカードは使えるけれど、eSIMには対応していないというスマホも存在します。
なお、iPhoneシリーズならiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降のモデルはすべて対応しています。

スマホを初期化した場合、eSIMの再発行が必要になる
eSIMはプロファイルというデータで認証することで通信をしているため、スマホを初期化した場合、eSIMの設定やデータも消えてしまいます。再度プロファイルをインストールする場合は、キャリアへ連絡して再発行手続きを行わなければなりません。
そして再発行申請をしたとしても、すぐに手続きが完了できないケースも存在します。そのため通常のSIMカードを使っていた頃と同じ感覚でスマホの初期化をすると、再度通信できるようになるまでに非常に時間がかかることもあります。
上記のように、通常のSIMカードとは使い勝手が変わることも認識しておくと良いでしょう。
まとめ
eSIMは契約手続きが終わったら、通信用プロファイルをダウンロード次第、すぐに通信サービスを利用できるメリットがあります。
まだまだ普及しつつある段階のため、eSIMの取り扱いがある格安SIMを知りたい方は、ぜひこの記事を参考にサービス選びをしてみてくださいね。